Workshop in NIIGATA Workshop in NIIGATA
Workshop in NIIGATA

総受講者数447名!2017年幕開けの熱い3日間。
2017年が明けてすぐの1月3〜5日、新潟市でヴィスラフ・デュデックのワークショップが開催された。ジュニアクラスからプロを目指す人を対象としたアドバンスクラス、ポアントクラス、個人レッスンが受けられるバリエーションクラス、趣味でバレエやダンスを習っている人を対象とした一般クラスまで5つのカテゴリーに分かれたクラスには、総勢447名が参加。中でもポアントクラスとバリエーションクラスには人気が集中。ポアントクラスを受けたあと、続けてバリエーションクラスに臨む生徒も多く、そのほとんどが3日間続けて受講していた。

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特筆すべきは、
バリエーションクラスを除くすべてのクラスが
生ピアノの演奏により行われたことである。
これはヴィスラフ氏のこだわりであるが、
本来バレエ団の公演は生演奏に合わせて踊られるものであり、
また、生演奏は情緒に働きかけ、
豊かな表現を引き出してくれるものでもあるからである。
同時にレッスンピアニストの少ない地方都市の環境では
なかなかこうした機会は得られない。

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ヴィスラフ氏はベルリン国立バレエ団在籍時に中村祥子と結婚し、
退団後は活動の拠点を日本に移した。
海外バレエ団へのゲスト出演を行いながら日本国内でバレエの指導や
コンクールの審査員などを務めるうちに、
日本のジュニアたちの高いテクニックに注目するようになり、
「いずれは日本、欧米のジュニアたちが一緒に踊れる作品を創り、舞台で発表したい」と
考えるようになったという。

Workshop in NIIGATA
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ヴィスラフ氏の指導はとても丁寧で美しい。
どのクラスでも基本的なポジションへの入り方、
身体の使い方を徹底的に指導するのであるが、
その長い手足が空間を、床の上をなめすようにつかみ、滑っていくのに
まず視線が吸い寄せられてしまう。

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バリエーションクラスで『白鳥の湖』の王子のソロの指導を受けていた
男子生徒は「素晴らしいお手本が見られてとても有意義でした。
僕もプロを目指して頑張りたい」と感想を述べていたし、
コンクールに向けて練習している女の子は
「身体の使い方や表現の仕方を詳しく指導いただけたのが
とても貴重な体験でした」と話してくれた。

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今後、ヴィスラフ氏は日本各地をめぐり、
同様のワークショップを開催したいと考えている。
日本ではこれまで実現しづらかった男女のパ・ド・ドゥクラスにも意欲を見せており、
ヨーロッパの生活文化が生みだしたバレエならではの
豊かな表現を直に学ぶことができるまたとないチャンスにもなるであろう。